朴葉みそ

「高山に来てくれるお客様に、気軽に
地元の郷土料理を味わってもらいたい」
昭和四十年代初頭、当社二代目が、
地元の家庭で長年愛されてきた朴葉みそを
高山で初めて商品化しました。
その後、高山名物となった朴葉みそは、
今では飛騨地方の多くのホテルや旅館、
飲食店でも郷土料理として振る舞われ、
国内外から訪れる観光客を魅了しています。
高山市内のホテルでは当社アレンジの
オリジナルレシピの朴葉みそも販売しています。

朴の葉の上で自家製味噌と季節の食材を
焼いていただく郷土料理です。
飛騨地方には、朴の木が多く自生しており、
秋になると大きな葉が茶色く落葉します。
朴の葉には抗菌作用があり、
食材が長持ちすると言われています。
食材が凍るほど気温の下がる高山では、
かつて、囲炉裏の上に朴葉を敷き、
冬に向けて保存した食材と味噌を温めながら
食べたと伝えられています。
朴葉と味噌の香ばしい香りが食材に移り、
食欲をそそる朴葉みそは、
長きに渡り人々の心と体をあたためてきた
飛騨を代表する家庭料理です。

調理方法は炭火が一番ですが、
ご家庭のホットプレートやフライパンでも
十分に香りが立ち、おいしくいただけます。
甘辛い味付けの朴葉みそは、どんな具材とも
相性が良くご飯のお供にピッタリです。
近年では、飛騨牛やトンカツを使った定食や、
バターやチーズを使った洋風アレンジも人気で、
具材を自在に変えて楽しむことができるのも
朴葉みそが長年親しまれている大きな理由です。
春は山菜、夏は夏野菜、秋はきのこなど、
旬の食材と共に一年を通してお楽しみください。